「寒くなってきたけど、子どもが布団を掛けてくれない!」
「子どもが布団を蹴ってしまったら、掛けなおした方が良い?」
「布団を掛ける以外で、寝冷え対策はどうしたら良い?」
気候はすっかり秋めいてきましたね。
気温も下がり、慌てて布団を出したご家庭も多いのではないでしょうか。
そしてこの時期、特に小さい子どもを持つ親の頭を悩ませるのが、寝冷え対策です。
体調を崩しやすい季節の変わり目は特に、子どもたちの冷えには注意が必要です。
この記事では、子どもが布団を嫌がる理由だけでなく、具体的な寝冷え対策も紹介していきます。
布団を嫌がるお子さまを持つ方は、是非この記事を読んで、お子さまが温かくして眠れるようサポートしてあげてください。
子どもが掛け布団を嫌がる理由は?
こんなに寒いのに、なぜ子どもは布団を嫌がるのだろうと、不思議に思う親御さんも多いのではないでしょうか。
また、布団が嫌で蹴ってしまうのか、それとも単に寝相が悪くて布団から出てしまっているのかが分からず、夜中に布団を掛けなおすかどうか悩んでしまったことはありませんか?
理由が分かれば、対策も取りやすいですよね。
ここでは、子どもたちが布団を嫌がる理由を紹介します。
子どもは、体温が高い
体温は、年齢や皮下脂肪、栄養状態、新陳代謝の状態、自律神経の状態、季節などによって変わります。
子どもたちは、成長のための細胞分裂等によって、新陳代謝が活発な状態です。
特に乳児は皮膚や皮下脂肪が薄く、体の内側の熱が体の表面に伝わりやすいです。
体重あたりの食事摂取量も大人より多く、運動量も多いので、体が作る熱の量も多くなります。
その為、大人より体温が高く、大人が寒いと感じる気温でも平気だったりします。
眠りが浅い時間が多い
人は眠ると、まず深い眠りであるノンレム睡眠に入っていき、徐々に眠りが浅くなり、レム睡眠へと移行します。その後、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返します。
大人は、90~120分を1セットとして繰り返しますが、幼児は1セットが40~60分と短く、浅い眠りであるレム睡眠の時間が大人よりも多くなると言われています。
さらに新生児となると、1セットが40~50分とより短くなり、寝ている時間の半分以上がレム睡眠となります。
ノンレム睡眠の時に汗をたくさんかいて、レム睡眠時に蒸れや不快感から、布団を抜け出してしまうということが考えられます。
子どもが布団を嫌がらないためにできることは?
ここまで書いてきた通り、子どもたちが布団を嫌がるのは、レム睡眠時に暑さや不快感を感じるからという理由が考えられます。
では、そんな子どもたちに布団を嫌がらずにいてもらうために、何ができるでしょうか。
ここからは、具体的な対処方法を紹介していきます。
- お風呂は寝る2時間前までに済ませる
- 部屋を暖めすぎない
- 布団を掛けすぎない
- 快適なパジャマを選ぶ
- 子どもの肌に合った寝具素材を選ぶ
- 寝具に寝汗対策のアイテムをプラスする
お風呂は寝る2時間前までに済ませる
人は、体温が下がることで眠気を感じます。
体温の高い子どもたちは、寝る直前にお風呂に入ると、温まった体温が下がらず、寝苦しい状態になってしまいます。
寝る2時間前までにお風呂に入ることで、お風呂の後に体温が上がり、寝るころにちょうど体温が下がってくるので、寝つきが良くなります。
快眠のためには、寝る2時間前に、ぬるめのお湯でゆっくり温まるのがよいとされています。
部屋を暖めすぎない
子どもたちが寝るときは、寒い冬ですと、室温20~23℃くらいを目安にすると良いとされています。
布団を掛ける場合は、室温15℃くらいを意識すると良いでしょう。
また、快適な睡眠のためには湿度も大切ですから、暖房やエアコンを使う場合には、風が子どもに直接当たらないように気を付けてあげましょう。
布団を掛け過ぎない
ここまで何度も書いてきている通り、子どもたちは暑がりです。
ですから、布団の掛け過ぎには気を付けましょう。
親と一緒に寝ている場合、大人用の布団を子どもにもかけていると、子どもにとっては重く、寝苦しい可能性があります。一緒に寝る場合も、子どもには子ども用の布団をかけてあげましょう。
快適なパジャマを選ぶ
暖かすぎるパジャマや、ツルツルとした生地で汗を吸わないパジャマは、寝汗をたくさんかく子どもたちには適していません。
綿100%で汗をしっかりと吸収してくれるものや、吸収性と保温性を兼ね備えた、ダブルガーゼ素材、キルト素材のものを選ぶと良いでしょう。
子どもの肌に合った寝具素材を選ぶ
パジャマと同様に、寝ている子どもたちの肌に触れる寝具素材は、肌に優しいものを使うようにしましょう。
寝汗をたくさんかく子どもたちのために、汗をよく吸って、洗濯ができる綿素材のものを選ぶのがベストです。
また、羽毛は軽く、吸収性と保温性が兼ね備えられているので、掛け布団におすすめです。子ども用であれば、自宅で洗濯できるものも売られています。
寝具に寝汗対策のアイテムをプラスする
寝汗が冷えると風邪の原因になったり、睡眠を阻害したりしてしまいます。
寝る前に子どもの背中に汗取りパッドや大きめガーゼ、バスタオルなど吸収性の高い布を敷いておきましょう。
頭やおでこに汗をかきやすい子どもの場合は、頭の部分にバスタオルを置いたり、枕にタオルを巻くようにすると、寝ている間も汗を吸い取ってくれて睡眠の邪魔になりません。
どうしても布団を嫌がってしまう場合
ここまで、布団を嫌がる子どもたちが、睡眠時間を快適に過ごせるような対策を紹介してきました。
しかし、どれだけ対策をとっても、嫌なものは嫌だという子どももいることでしょう。
ここからは、子どもがどうしても布団を嫌がる場合に、布団の代わりに体を温める方法を書きます。
スリーパーを着せる
スリーパーとは、パジャマの上に着る寝具のことです。
子ども用ですと、ひざ上くらいの丈で、毛布のような生地で出来ているものが多いです。
スリーパーを着ていれば、布団を掛けずにそのまま寝ることもできます。
子どもたちが大好きなキャラクターや動物が描かれたものも売られていますので、子どもと一緒に好きなものを選ぶと、喜んで着てくれることでしょう。
保温性の高いパジャマを着る
布団を掛けることは一度諦めて、パジャマ自体を暖かいものにするというのも一つの手です。
分厚いキルト素材のものや、フリース素材のもの、腹巻付きのものなど、ネットでも保温性の高いパジャマが多数売られています。
また、フリース生地であっても、肌に当たる裏地は綿で出来ているものなど、暖かさと肌触りを兼ね備えたものもありますので、是非お子さまに合うものを探してみてください。
必ず肌着を着せる
パジャマの下には必ず肌着を着せるようにしましょう。
肌着は汗を吸収し、体を温める働きがあり、寝ているときの体温調節に役立ちます。
布団を嫌がるのであれば、綿100%の長袖の肌着をパジャマの下に忍ばせると良いでしょう。
心配し過ぎなくてよし!
記事で書いてきた通り、子どもたちは体温調節のために、自分たちなりに頑張った結果、布団を蹴っています。
布団を掛けていなくても、必要以上に心配せずに、お腹が出ていたらそっと隠してあげるくらいで良いでしょう。
ママやパパも、お子さまの心配をし過ぎて睡眠不足にならないように、ゆっくり体を休めてくださいね。
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